NetBSD/Xenの場合

ずっと、User Mode Linux か jail だろうな と検討してきたのだけれど、 最近 Xenなる ものを見つけた。

NetBSD/Xen というのが、よさそうな気配なので、しばらく実験を してみることにする。

とりあえずインストール

NetBSDの最終公式リリースの 2.0.2上で Xenを動かそうとした試み。

3.0-BETAでいくか、2.0.2でいくか

とりあえず、2.0.2上でも動く。
でも、開発は3.0(BETA)以降が主流のようだ。

いくつかの選択肢

悩むところだが、最後のDOMAIN0も残りのドメインも 3.0-BETAで動かす を選択する。

(2005/05/03)7月末頃に3.0の公式版が出そうだ、というアナウンスが届いた。
公式版がでるのなら、2.xに留まっている理由は何もないね。

NetBSD3.0の場合

(2005/06/03)xen-2.0.6が、リリースされて FreeBSDがxenで動くように なったらしい。詳しくは調べていないけれど、linux上のxen0の元で freebsdがxenuとして動くということなんだろうと思う。

(2006/01/28)FreeBSD6.1で xem-3.0 が標準でサポートされるらしい。

dom0/domU i386 support will be part of FreeBSD 6.1 (Jan 30 / Mar 20 freeze / release)

要求する資源

スピードこそ、jail並の軽い(=速い)速度で動くのだが、 メモリは、VMwareやVirtual-PC並に要求される。
DOMAIN0に64MB(これで足りるのか?)割り当てて、非特権OSにそれぞれ 96MBずつ割り当てるとすると、2GBのメモリで 20のドメインを 扱うことができる。
ドメイン毎に、8GBの領域を割り当てると、ハードディスク自体は 160GBもあれば足りる。
(資源の見積もりについては、cgiをあまり使わない普通の WEBサーバー 用途であれば、ドメインあたり40〜60MBもあれば十分。ただ、それなら、 普通の名前ベースのWEBサーバーが一つあれば済む話なので、敢えて 独立した仮想空間を用意する必要はない... )

2GBメモリ...20,000円,160GB HD ... 10,000円で計算すると、1,500円/ドメイン
ディスクをミラーリングすると、2,000円/ドメイン

その他

xenの場合といっても、動かすまでが違うだけで、動いた後は、jailと 変わるところはあまり無い。jailの場合各仮想ホストへの通信が lo(ループバックインターフェース)なので、パケットフィルターのルールを 書くときに少し混乱しがちだったけれど、xenの場合は、独立した インターフェース名を持っているので、少しわかりやすいかも。
pingも普通に使えるし、dfで余計な部分が見えたりしないのも すっきりしている。

ネットワーク図

外部インターフェースは特権OSにつながっている。特権OSと非特権OS間は、/30の サブネットで接続される。