ニュースシステム

ニュースといっても知らない人も多いと思うので、簡単に 説明する。

プロバイダによっては、usenet という呼び方をしているところも あるかもしれない。インターネットプロバイダの黎明期には、 どのプロバイダも、インターネットニュース環境をサービスの 一環として提供していたものだが、最近は、ニュースサービスから 撤退するプロバイダが相次いでいる状況だ。

ネットニュースが一番盛んだったのは、1990年代の初めだとおもう。 ニフティサーブのフォーラムが、サーバー集中型の掲示板サービス なのに比べ、各地のニュースサーバーが連携してニュースを配信しあう 形態のニュースシステムは、インターネットの仕組みとうまく調和して 機能していたと思う。

インターネットの普及に伴い、ニフティのような掲示板 からもネットニュースが読み書きできるようになったり、 最近では、googleのようなサイトからも読み書きができるように なったことが、ネットニュースの衰退を招く結果になっているのは 皮肉なことだ。

つまり、実名・大人の文化だった世界に、匿名・子供の文化が紛れこんだ あげく、悪貨が良貨を駆逐している状況にあるというのが実情だろう。

ニュースを購読するには

利用できるニュースサーバーがあるのなら、ニュースを購読するのに それほど複雑な手続きはいらない。
例えば、どこにでもある、Outlook Expressのようなメールソフトウェアにも、 ニュースを購読する機能がついている。 もちろん、もう一方の雄である、Mozilla Thunderbirdでも、ニュースが読める。

設定するべき事項は、(1) ニュースサーバーの名前を入力する。 パスワードが必要なニュースサーバーの場合は、さらに、[認証が必要]の 部分にチェックマークを入れて、ユーザー名とアカウント名をさらに 入力する必要がある。

(2) ニュースサーバーに接続できたら、購読できるニュースグループの 一覧が表示されるので、その中から自分の読みたいニュースグループを 選択する。

実験用ニュースサーバー

とりあえず、xxxxxxxx.xxxxxxxx.xx.xxに仮運用のための ニュースサーバーを設置。 アカウント名 guest, パスワード guest で、読み込みが可能になっている。 guestアカウントで書き込みできるのは、cj.test のみ。 cj.test は一日で消去される。
その他の解説は、cj.announce を読んで欲しい。

cj.test以外のグループに書き込むには、guestではない正規のアカウントが 必要になる。これは管理者宛に申請して貰うことになる。
パスワードは、一人一人全て異なるものが割り当てられる。荒らしのような 明らかな誤用はアカウント停止の対象となる。

匿名か実名か

基本的には、実名での運用としたい。 実名以外を使う場合でも、実名の裏付けのある名前、つまり 誰かに聞けばその実名を調べられる状態、での運用としたい。
あるいは、guestアカウントのように、極めて限られた範囲でだけ 匿名を許可するような形。

黒田さんの掲示板のように、

というスタンスもあるとは思うけれど、そこまで寛容である必要もないと思う。

過去ログ

ニュースに投稿された記事の保存期間は、1〜3ヶ月程度とする。
それより古いものは、ニュースとしてではなく、別の形で保存する。
保存期間を設けるのは、一つには新規参加者が話題にすぐに追いつけるように するため。もう一つは、あまり大量の記事が残っていると記事の一覧を得るのにも 余分な時間がかかるようになって操作性を損なうため。

なぜ、いまさらニュース?

まあ、ニュースシステムの仕組みが古臭いのは承知の上。 メーリングリストや掲示板の長所短所を勘案したうえで、 運用ポリシーを間違えなければ、より民主的な運営ができるのでは ないかという思惑と、こういう半ば閉じた形でのニュースの運用は あまり世間に実績がない(*)ようなので、実験として。

導入に踏み切れない一番の理由は、メールアドレスが悪用されないだろうか という懸念。性善説が成り立っていた頃の仕組みだからなぁ。

(*)一番よく見かけるのは、メーリングリストと連携した形での 運用かな。オープンなところは結構 spamで汚れている。まあ、そういう ところは技術者主体のところが多くて、各自がフィルターしたりしている ので実害が少ないのだろうけれど、今回は、技術的には素人集団が対象 なのでね。